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コマンドの種類とLaTeX文書の構造

コマンドの一般的な種類と、LaTeX文書の基本構造について。

コマンドとフォントについて

コマンドとは?の項で、「すべてのコマンドの頭には \ (円マーク・バックスラッシュ)がつく」 と説明しました。実は、日本語のWindowsでは円マークが普通は表示されますが、英語圏ではバックスラッシュが表示されます。 日本語でもLinuxなどでは円マークでなくバックスラッシュで表示されます。

円マークとバックスラッシュは同じ文字の見た目が違うだけですので、適宜読み替えるようにしてください。 ちなみに、LaTeXが処理するうえではどちらも同じ様に処理されます。

なぜこんなにややこしいのか知りたい人は「化け文字」で検索してみると分かります。

コマンドの種類

コマンドにはいろいろな種類があります。単独で1つの記号を表すもの、対象の見た目を変えるもの、 一定の範囲を指定するものなど、様々です。
ここでは、そんなコマンドを何とか分類して一般的な形でまとめておきます。細部は覚えなくてもいいですが、 どんなはたらきをするのかが形から分かりやすくなります。

\command

何も対象を取らないコマンドです。英語でいうと自動詞みたいなものです。これは、多くがそのまま指定した記号と置き換わるコマンドです。
たとえば、\LaTeX と文中に書くと、LaTeXのロゴに置き換わります。

\command{object} 型

中括弧の中に対象や引数を取るコマンドです。英語だと他動詞に相当します。対象に対して何らかの操作をします。 たとえば、\textbf{ LaTeXとは } と書くと、「LaTeXとは」というテキストが太字になります。
また、中括弧の中身がコマンドに対する指定になっていることもあります。
たとえば、\vspace{3cm}と書くと、縦に3cmのスペースが挿入されます。

\begin{command} ~ \end{command} 型

挟まれた範囲がすべて対象となるコマンドです。英語で言うと句や節に相当します。
たとえば、\begin{document} と \end{document} に挟まれた部分は本文部分になります。

{ \command } 型

中括弧の中にコマンドが入ってしまったパターンです。この形のコマンドは大抵、コマンドの後で中括弧の中の部分を すべて対象にします。
たとえば、{\large 大きな文字} と書くと、中括弧の中で\largeの後にあるテキストがlargeサイズになります。

LaTeX文書の基本構造

LaTeX文書は基本的に次の骨格から成ります。イタリックになっている部分は指定によって変わります。 簡単な文書を書いてみようの項では、それぞれ papersize が a4j, fontsize は 12pt, classname は jarticle で置き換わっていました。

\documentclass[papersize,fontsize]{classname}
・・・
\begin{document}
・・・
\end{document}

ここで、\documentclass から \begin{document} までの部分を「プリアンブル」といいます。 プリアンブル部分は本文ではありませんが、文書全体の設定を決める大事な部分です。これから頻繁に 登場する単語なので、必ず覚えておいてください。
本文部分は何度か出てきましたが、\begin{document} と \end{document} の間に書く決まりです。

LaTeX文書は必ず、上のような構造を持っているはずです。この骨格にいろいろと肉付けしていくことで、 複雑な文書が出来上がるのです。

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(2008年2月18日)

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