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なお、このページは2009年1月31日をもって削除します。
画像ファイルの入れ方
LaTeX文書に画像ファイルを入れる方法
LaTeXで使える画像形式
LaTeXで使える画像形式については少し注意が必要です。
今までのように、LaTeXスクリプト→DVI→PDFという流れで作っていくときに、
LaTeXスクリプト→DVIの変換と、DVI→PDFの変換とでは、扱えるファイル形式が
異なるからです。
これは、DVIファイルを見るには「dviout」を、PDF変換には「dvipdfm(x)」を、という風に2つの
ソフトを使い分けているからです。
dviout………BMPとEPSを標準で使うことができます。また、Susieプラグイン
(dvioutにSusieプラグインを入れるの項を参照)を
導入することで、JPEGとPNGなども扱うことができるようになります。
dvipdfm(x)………EPS,JPEG,PNGを使うことができます。
graphicxパッケージ
画像をLaTeXで処理するには、graphicxパッケージを読み込みます。graphicxパッケージを 読み込むには、プリアンブルに以下のように記述します。
\usepackage[dviware]{graphicx}
dviware のオプションには、DVIファイルを処理するDVIウェアの名前を書きます。
今までに説明してきたWindows環境なら、dvioutでプレビューする時にはdviout、pdfに変換するときにはdvipdfmx
と書きます。
画像の貼り方
画像を張るには、貼りたい画像をTeXファイルがあるフォルダに置いた上で、ファイル名を指定して 次のように書きます。
\includegraphics[options]{filename}
filenameの欄にはできるだけ拡張子を含めたファイル名を書くようにしてください。optionsの欄では、 画像を表示する幅などを決めることができます。たとえばoptionsに"width=5cm"と書けば、画像は幅が 5cmになるように拡大(縮小)されて表示されます。optionsは省略することもできます。
BoudingBox
EPS形式以外の画像ファイル(JPEGやBMPなど)を貼るときに注意しなくてはならないのがBoudingBox
です。BoudingBoxとは、画像の大きさ(縦×横)を示す情報のことです。LaTeXには図自体を読み込
む機能はなく、ただ単に「ここに○○という図を配置する」ということを処理するだけなので、図の
大きさはこちらで教えてやる必要があります。
ちなみにEPS形式の画像には、もともとBoudingBoxの情報が埋め込まれているので改めて指定する必要
はありません。
図の大きさの調べ方
図の大きさは簡単に調べることができます。Windowsだと画像ファイルを選択したときにウィンドウに 下のような感じで表示されます。(下はWindows Vistaの例)
また、画像ファイルの「プロパティ」の「詳細」タブを開けば必ず載っています。
BoundingBoxをoptionで指定する
図の大きさが分かったら、BoudingBoxを指定してやりましょう。\includegraphicsコマンドのoptionsの
部分に、"bb=0 0 縦 横"という形式で入力します。
上の例のような、512×410の画像ファイル(名前は仮に"image.jpg"にします)をBoundingBoxを指定して
貼りこむには、以下のように入力します。
\includegraphics[bb=0 0 512 410]{image.jpg}
さらに、この画像を幅5cmで表示したい場合は、optionsをカンマで区切って、"width=5cm"を指定します。 つまり
\includegraphics[width=5cm,bb=0 0 512 410]{image.jpg}
と書けばいい訳です。
BoudingBoxを自動で生成する
画像の大きさを自動で読み取って、BoudingBoxを記録したファイルを自動で作ってくれるソフトもあります。 dvioutと同じ場所に入っている「CreateBB」というソフトです。これは、マウス操作でBoudingBoxを 記録したbbファイルというものを作ってくれるソフトです。BMPとJPGなどの形式に対応しています。
使い方は、「FileType」でbbファイルを作りたい画像の形式にチェックを入れ、「Select Files」で画像ファイルを 選択して、「Create BB File」を押すだけです。「Select Files」のかわりに「Browse」でフォルダを指定 すると、フォルダ内の指定した形式のすべての画像ファイルについてbbファイルを作ります。
Create BBでbbファイルをつくった後なら、\includegraphicsコマンドのoptionsにBoundingBoxを 指定してやらなくても、きちんと画像が貼りこまれます。
≪Prev :表組みのコマンド | Next :dvioutにSusieプラグインを入れる≫
(2007年11月21日)